エコリフォームのすすめ
連載3 エコリフォームのすすめ
エコリフォームのポイント 前編
マンションに住む人のなかにも、シックハウスや化学物質過敏症に悩んでいる人は多い。すでにマンションを購入し、シックハウスで悩んでいる方々には、「エコリフォーム」をおすすめしたい。
ここで言う「エコリフォーム」とは、健康のみならず環境にも配慮したエコ建材を使用したリフォームである。まずは寝室とリビングの壁をリフォームするだけでも、部屋の空気が変わったことを実感できるだろう。
実際、部屋の壁を塩化ビニールクロスから無垢の杉板に張り替えたことで、鼻が詰まって気分がすぐれず、よくせき込んでいたのがよくなった例もある。
では、「エコリフォーム」をするうえでの基本的なポイントをまとめておこう。
ポイント① 壁・床・天井など面積が大きい場所から天然素材に変える
家の中で、もっとも広い面積を占めている壁・床・天井に張られた塩化ビニール製のビニールクロスをはがして、できればすべて天然素材に変える。壁を変えるだけでも空気がまったく違ってくることが実感できるはずだ。木材や土壁あるいは天然壁紙に変えると、精神的に癒し効果のあるマイナスイオンを発生させることもあるのでおすすめしたい。ただし、塩化ビニ-ルクロスをはがす際、その下に塗られている接着剤からホルムアルデヒドなどが大量に出てくるので、アトピー性皮膚炎、ぜんそくの家族がいる場合は注意したい。
ポイント② 塗料、接着剤など室内空間に影響の大きいものは天然系に変える
ペンキ、ニス、ラッカー類などには、人間の中枢神経を麻樺させる有機溶剤が含まれている。したがって比較的安全性の高い水性塗料を使用するか、天然塗料を使用すること。また、蜜ロウや木口ウといった天然系ワックスを仕上げに使うなど、自然界の素材による塗料や接着剤を使う。
ポイント③ 本物の畳を採用する
現在、一般に流通している畳は化学物質にまみれている。こうした化学工業畳とは決別して、天然素材の本物の畳を採用する。多くの日本人が本物の畳を採用すれば、廉価な輸入品に脅かされているイグサ農家の方たちや、わら農家の方たちを救うことにもなるし、結果的によりよい日本の文化を継承することになるであろう。
ポイント④ 家具類も本物指向にする
エコリフォームをしていくと、家具にも気を遣うようになる。現代の家具は、大半が塩化ビニール系の素材を使用しており、ホルムアルデヒドを多く発散している。未だ家具にはVOC(揮発性有機化合物)などの基準値がないのである。住宅ではほとんど使用禁止とされているレベルの合板などが、いまでも多くの大量生産型の家具に当然のように使われている。安いもののみならず、高級家具にも使用されているので注意を要する。ぜひ、天然素材でできた、安全かつ健康な家具を選びたい。
ポイント⑤ カーテンやじゅうたんも天然素材にする
もっともお手軽なエコリフォームとして、模様替え感覚でまずカーテンやじゅうたんから天然素材にしてみてはどうであろうか。木綿、シルク、ウールなどの天然ものや、木材のブラインドなどだ。面積も結構広いので室内に与える影響は大きい。インテリアとしての美観、質感だけでなく、空気も違ってくる。ぜんそく、アトピーなどの方は早めに交換することをおすすめする。
次回後編はポイント⑥~⑩をお届けします。
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