出版実践会

書籍出版に関する情報をお伝えします。
2007/12/27

「生きている」ことを実感する本と出合いました

画文集 シベリア抑留1450日
―記憶のフィルムを再現する

この「シベリア抑留1450日」は、私の本づくりのパートナーであるデジプロさんが発行元として世に出した本です。
戦争の悲惨、残酷、虚しさを語り継ぐことは非常にむずかしいことですが、本書のように、リアリティのあるペン画でその著者の記憶をかいまみると、「生きる」こと、「生きていること」の何たるかをあらためて感じさせられる、とても“重い”書でもあります。

極寒と飢餓と病い、生きて地獄を体験した著者の山下さんは、こうした体験を、戦後生まれの息子に伝えたいと、命がけで画筆を握り記憶を再現したのだそうです。
本書はその山下さんのペン画を集大成したものですが、595ページ、本の厚みからすると20センチは優に超えるその迫力にまず圧倒されます。さらに、その一ページ一ページに、繊細に描かれている、シベリア抑留当時の生活や過酷な労働の様子は、肉筆であるがゆえにその真実味が伝わってきて、その抑留期間の長さとともに、胸が締め付けられる思いです。

パートナーのデジプロさんは、著者と根気よく向き合い、支えてきました。本作りは何と言っても「根気」が大事です。「思い」を形にすることは、簡単なようで実はむずかしいのです。著者の強い「思い」が持続できるかどうかなのです。
でも一度それを形にすると、それが後世に着実に残されていくのですね。
本書を手に取ると「人の歴史」の重みをあらためて感じます。

販売価:\2,940(税込) (本体価:\2,800)
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